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10月26日三重大学ホールにおきまして第56回東海体育学会大会が三重大学教育学部と鈴鹿医療技術大学の所属会員によって組織されました実行委員会のご尽力で盛大に開催されました.
参加者数は会員が102名,当日参加会員が3名,パネルディスカッションへのオープン参加者が7名の合計112名でありました.この参加者数は一昨年の岐阜聖徳大学で開催されました第54回大会に次ぐものでありました.
今年度の学会大会の特徴は,2つありました.その一つは,全てのプログラムを同一会場で進行し,参加した会員が研究分野を超えて互いに交流しあおうとするものであり,もう一つは,第50回記念大会以来始めてポスター研究発表を採用したことでありました.数年来検討してまいりました学会大会の活性化の一つとして実行したこの二つの取り組みは,参加していただいた顧問の先生方や多くの会員の皆様から“よい大会になりましたね”と概ね良い評価をいただいています.
その成果の一つとして,一般研究発表数は増加し,口頭研究発表が14演題,ポスター研究発表が9演題となり,活発な研究交流が行われました.
また,学術奨励賞表彰や学会運営関連審議などの学会総会に引きつづき,「北京オリンピックを振り返る」と題したパネルディスカッションもタイムリーな企画で一般市民や関係者の参加を得て有意義に開催されました.この企画は,翌日の毎日新聞などにも写真入で報道されました.
ポスター発表後のフリーコミュニケーションが終了したのは午後6時過ぎで熱心な研究交流を物語っていた.実行委員会主催の懇親会が学内で催され参加会員,実行委員会および学会理事役員相互に本大会の成功とご苦労をねぎらって散会しました.
(文責:委員長 小林培男)
一般研究発表(口頭発表・ポスター発表)とパネルディスカッションのとりまとめを頂いた座長および司会の先生方の傍聴記を会員の皆様にお伝えします.
「負けず嫌いな子の体力水準」は,負けず嫌いの判断が保育者の主観によるところが多く,尺度の客観性が求められるが,幼児におけるパーソナリティーと体力水準を明らかにする有用な発表であった.「肥満幼児の体力水準」は,肥満児も標準児も体力差がないという発表であった.身長別標準体重を用いて肥満判定をしているが,筋量が多いことによって生じる誤った判定の可能性はないかとの質問があり,生理学的根拠に基づいた肥満測定法の確立が急務であることを改めて考えさせられた.
(文責:花井忠征)
今年度の東海体育学会でのポスターセッションでは全部で9演題の発表がなされた。ポスター前でのフリーディスカッションの前に、各演者によって3分間の口頭での発表が行われ、聴衆はそれらを聞いた後、興味のあるポスター前で発表者とのディスカッションを行った。
ポスター発表全9演題の内訳は、発育発達に関するものが5演題、バイオメカニクス、体育心理、運動生理、体育科教育が各1演題(いずれも発表申し込み時の申告による)であった。発育発達は口頭発表を含めても7演題と最も多かったが、その内、幼児の体力を扱ったものが4演題あり、パーソナリティーと体力、肥満と体力(口頭発表)、形態と体力、体格発達と体力(ポスター発表)に関するものであった。他の3演題は、中学生の形態と体力、中学生のスポーツ活動と体力・運動能力等に関するもの、それに若年者と高齢者の筋量の比較に関するものであった。発育発達の分野でも、MRIによる筋断面積の測定や骨密度の測定が普通に行われるようになってきたことが注目された。残る4演題は、水中から水面上にまたがる動作の撮影精度に関するもの、スポーツ活動における満足感を扱ったもの、「抜き動作」と「蹴り動作」を反応時間について比較したもの、運動学習において「できる」、「できない」ことの意味を追求したものであった。
今回は、ポスター発表がプログラムの最後に組まれており、先行のプログラムの延長で、時間が不足し、十分なディスカッションが行えなかったのが少々残念ではあったが、口頭発表をも含め、大学院生や若手研究者の発表が増え、優劣はあるものの、全体的には研究内容、プレゼンテーションともレベルが上がってきたことが嬉しく思われた。
(文責:座長 池上康男)